「先生？」
突然の俺の行動に少し驚いたのだろう
あいつも不思議そうな顔で見てくる｡
「気が変わった｡俺も終わるまで付き合うよ」
ニコッ
普段めったに笑わない俺は笑った｡
なぁ知ってるか？
こんな笑顔お前にしか見せないんだぞ？
「でも先生…何するんですか？」
やっぱり気づいてないか(笑)
『そうだな…神崎は彼氏いないの？』
いないだろうとは思ったが俺は一応聞いてみた｡
これでいたら俺どうなるんだろ？(笑)
「彼氏ですか？いないですよ」
ホッ…
「そうなのか…」
「そういう先生もやっぱり彼女いるんじゃないですか？」
「だからいないって(笑)それに今はいらないし…」
それは本当のことだった｡
彼女が欲しいなんて一度も思ったことがない｡
「そうなんですか…せっかくもてるのに…」
もてるか(笑)
もててもな…
「もてるとか関係ないの！でも神崎ならいいかもよ？」
これも俺の正直な気持ち｡
本当に生徒じゃなかったらお前に告白してるんだけどな…
『はい？！！！』
「じょ､冗談だよ;」
あきらかに同様しているあいつを見て
落ち着かすために言った｡
本当は冗談なんかじゃない…
そう言えれば良かった…
