それでも私は恋してる




「先生?」



私はすっかり学校モードだったので先生を名前で呼ぶのを忘れてしまった。



「今先生って言ったろ?」

「嫌…きっ気のせいですよ?」



私は変な汗をかきながら答える。

先生はドンドン近づいてきて



ガチャリ



教材室の鍵を閉めた。

よく考えるとこの教材室いつも先生しかいない。

なんで?!

私はこの危機てき状況から早く逃げ出したかった。



「何固まってんだ?」

「へ?」

「今回は許してやるよ」



なぜだかわからないけど今回はお仕置きはないみたい。

私は少しホッとした。



「なんで許してくれるの?」

「まぁ、ちょっと冷たくしたしな」



そう言って私の頭をポンと叩く。



先生…気にしててくれたんだ。

私だけが気にしてたんじゃないことを知ると

少し心が穏やかになった。



「まさかあんなに膨れるとは思わなかったよ」



先生が笑って言う。



「私そんなに膨れてた?」



先生が気づくくらいだからよっぽど膨れてたんだろう…

って先生私のこと見てたの?