それでも私は恋してる




「あれ?」

「どうしたの?」



カバンを見ると携帯が光っていた。



「ちょっと待ってて」



私は携帯を取り出しメールを見ると

思わずフフっと笑ってしまった。



「先生?」

「うん」



私はにっこり笑って答えた。



メールの内容は



“教材室に来い”



一言だけど先生からそういうメールがきたのは嬉しい。



「ほら!突っ立ってないでいってきな!」



そう言って咲は私の背中を押す。



「じゃあね!」



私は教室から出ると駆け足で教材室に向かった。



コンコン



教材室のドアをノックすると



「どうぞ」



部屋から先生の声が聞こえる。

私はゆっくりドアを開け教材室の中へと入っていった。