闇を照らす光



ニゲナキャ


ハヤク、ハナレナキャ


陽菜は必死に玄関まで走った。



途中で転けそうになりながらも、暗い廊下を止まる事なく。



玄関ホームにたどり着き、外への扉を開くと。


「な……いやぁーー!」


目の前には、屋敷に連れてきた、クラスメートらしき三人がそれぞれバラバラな死に方をしていた。


陽菜は悲鳴を上げ、泣きながら家まで走った。


止まったら死ぬかもしれない。



全身から吹き出る汗。


乱れる息を整えながら、一歩一歩足を進める。



家にたどり着いて。



陽菜は玄関に座り込んだ。