のぶに触れた瞬間、カチャっと音がして。 ギギィ…と軋むような悲鳴と共に開かれた。 「…………なっ!!」 陽菜は、目を見開いた。 チリン…、と鈴の音が鳴る。 灯り一つない暗い部屋には、奥に鉄格子がたっていた。 牢屋だ…。 その中に、人型がぼやっと見える。 陽菜は、牢屋の横にある像に鍵が掛けてあるのを見つけ、鍵を取った。 鉄格子の鍵を開けた。