ゴクリと、唾を飲んで。 陽菜は震える足で、屋敷の中をゆっくりと進んで行った。 …まるで、何かに引きつけられるように コツコツと古びた廊下を歩く。 胸は高鳴り、屋敷の不気味差に震えながらも陽菜は歩き続けた。 リーン… 音が鳴る方へ足を速める。 …何かに誘われるように、その音だけを聞いて向かって行った。