闇を照らす光



ゴクリと、唾を飲んで。



陽菜は震える足で、屋敷の中をゆっくりと進んで行った。



…まるで、何かに引きつけられるように



コツコツと古びた廊下を歩く。




胸は高鳴り、屋敷の不気味差に震えながらも陽菜は歩き続けた。




リーン…




音が鳴る方へ足を速める。



…何かに誘われるように、その音だけを聞いて向かって行った。