安心しきった顔をして寝ている風香の頭をゆっくりなでる。 完全無防備。 はぁ…… そんなに俺のこと信用してんのかよ。 男は狼ってあれ、本当だぞ? 「ばかやろ……」 この体全部に触れられたら どんなに幸せなんだろう。 風香をみると、胸が締め付けられるような、そんな気持ちになる。 寒いのか、風香の手は小刻みに震えていた。 その手に自分の手を添えてやると、 その細い指で俺の手を握り締めてきた。 あぁ、もう。 愛しくてたまらない。