【陸side】
「おやすみ、風香。」
そういってしばらくすると、スースー…と寝息が聞こえてきた。
長いまつげ。
ふっくらした唇。
寝ているほうが女らしさをだす風香にくらくらする。
本当に今日は幸せな一日だった。
最初のほうは邪魔が入ったけど………
でも風香が俺の家に泊まってくれたことを思えば、「まぁ、いっか。」くらいで済ませられる。
風香がいてくれたおかげで、本当に楽しかった。
いつもひとりの夕食も、風香のおかげていつもの数倍おいしく感じた。
風呂も一緒に入っちゃったし。
……裸見ちゃったし。
「っ…………」
また顔が火照りだす。
余裕な態度をとってみせたけど、
本当は全然そんなんじゃない。
俺だってすごく緊張してたんだ。


