なんなんだこの人。 急に現れて、あたしのフルネームを知ってて、 それから自分は天使だと言い出して、おまけにあたしの守護天使だとか。 なんて夢見な話なんだろう。 この身に染みる寒さがなかったらあたしは夢だと思い込んでいたに違いない。 っていうより今でも夢だと信じたい。 だけど、これは現実なのだ。 実際、『天使』というものがいると認めれば、 あたしの名前を知っていることも、エレベーターを使わずにあたしより先にここに来れたことも… 全部説明がつく。