アキとあたしは同い年。
もし一緒に並んだらそうは見えないだろうな。
それとも天使はみんなこう顔の作りから性格まで幼いのだろうか。
「…わかんない」
「何が?」
アキはあたしの小さな呟きが聞こえたらしく、聞いてきたけど、あたしは敢えて何も答えずに料理の盛り付けにとりかかった。
あたしはとんでもない人と出逢ってしまったんだな。
これが神様のいたずらというものなのか、それとも最初から出逢う運命だったのか。
そんなのはきっと一生わからない。
でも天使と出逢うんだったら、もっと前。
あたしが感情をなくす前に出逢ってればよかったのに。
そしたら、こんな風にはならなかったのかもしれないのに…
「美憂、ご飯まだー?」

