「何それ」
天使はさらっと言ったけど、こちらからしてみれば意味不明。
人間と変わらないって言ってたくせに。
「えーとねぇ、僕たち基本的に年齢で数えるんじゃなくて階級制なんだよね」
「はぁ?」
「うん、わかんないよね。
初級〜師範まで30階級まであって、色んなことを経験する度に階級があがってくしくみなんだ」
「へぇーそうなんだ」
聞いてもよく理解できなくて、とりあえず先程より冷たくなさそうな言葉を選んで返す。
どう思われようが勝手だけれど、『天使』という存在には興味があってまだ聞きたかった。
「うん。
まぁ年を取ってくのは人間と変わらないから僕は正真正銘17歳だよ」

