突然、声をかけられ、 あたしの手は止まってしまった。 が、すぐにはっとなり、作業を始める。 「俺、あのコンビニでバイトしてるんだけど、知ってる?」 鏡越しに、笑いかけられ、あたしは戸惑ってしまう。 「は、はい…」 「そう、良かった」 良かったと言う三島さんに、胸がドキドキと高鳴る。 あたしのこと、覚えてくれてたなんて。 夢みたいだ。 夢なら、覚めないで下さい。 「三宅さんが来るまで、少しお待ち下さい」 そう言うと、三島さんは笑いかけてくれた。