「今日はどうしたんだよ?」 「んー、久しぶりに髪切ってもらおうと思ってさ」 「そか。じゃあちょっと待ってて。 西井、案内して」 いきなり声をかけられ、一瞬びくっとしてしまった。 「あ、はいっ。 お客様、こちらへどうぞ」 あたしはぎこちなく、三島さんを案内する。 あたしの意識は、後ろの三島さんに集中してしまい、 歩き方は変になっていた気がする。 「失礼しますね」 髪を切るために、タオルなど必要なものを体にかけていく。 その時、 「君さぁ、駅の近くのコンビニによく来るでしょ?」 「え?」