三宅さんに話を聞いてから、あたしはずっと三島さんのことを考えた。 諦めた方が、いいのかもしれない。 三宅さんの口調からして、三島さんはまだ、その彼女を想っているに違いない。 好きでいたって、叶いっこないんだ。 でも、そんな簡単に諦められる恋じゃない。 3日後にバレンタインを迎えた月曜日。 高校時代の友人に、遊ばないかと誘われた。 大学はすでに、春休みに入っているらしい。 そうすると、きっと三島さんも。 少しオシャレなカフェで、食事をしている時だった。