貧乏姫と金持ち王子




賑やかな場所から少し離れたとこに行った。


波の音が静かに響いてる。


夏の夜風が頬に当たって気持ちいいな。



「どれからする?」



私はしゃがんで、1本花火を取った。



「これ!」



悠翔さんがスーツのポケットからライターを取り出して、火をつけてくれた。


"チリチリ"と音をたてながら燃えていく。


そして"シュー"って音をたてながら、いろんな色を放つ花火。



「きれー!」


「綺麗だな」



2人でそんなことを言い合いながら花火を楽しんだ。


大きな打ち上げ花火もいいけど、手に持ってする花火もいいな。