携帯を手に持って、駅の出入口や駐車場を見る。


悠翔さん、遅いなぁ……。


メールか電話してみようかな?


でも仕事中だったら悪いし……。


携帯を開けて時計を見る。


18時過ぎてる……。



それからベンチに座って待ってたけど悠翔さんが来る気配がない。


時間だけが過ぎていって、辺りも暗くなってきた。


はぁ……。


悠翔さん、私のこと嫌いになっちゃったのかな?


花火が上がる音が聞こえる。


始まっちゃった……。


私はベンチから立って、花火が上がってる方を見る。


ひとりで見る花火は虚しいよ……。


悠翔さんと一緒に見たかったな……。