悠翔さんが私の体を優しく離した。



「送って行くよ」


「うん」



悠翔さんが車をゆっくり発進させる。



「今日は……家まで送らせて?」


「えっ?」



私は悠翔さんの顔を見た。


家とか学歴とか関係ないって言ってたけど……。


でも……まだ、うちを見られるのは恥かしいよ……。



「ダメ?」


「ゴメンなさい……。今日も○○公園まででいいです……」


「わかった」



悠翔さんが私の顔をチラッと見て微笑んだ。



「ゴメンなさい……」


「謝らなくていいよ。雪がいいって言ってくれるまで待ってるから」



悠翔さんが私の頭をクシャクシャって撫でた。