貧乏姫と金持ち王子





「…………そんなこと……言われたら……私……勘違いしちゃいますよ?」



悠翔さんは、私の体を抱き寄せる。


心臓が痛いくらいドキドキしてる。


悠翔さんの甘い香が鼻をかすめた。



「雪は……彼氏いるの?」



私は、頭を左右に振った。



「勘違い……していいよ?俺じゃダメかな?雪の彼氏にはなれない?」



いつの間にか、目には涙が溜まっていた。


私も悠翔さんが好き……。


だけど、あなたは社長。


それに対して、私は一般庶民で貧乏だし……。


あなたと私じゃ釣り合わないよ。