「そんなの気にしなくていいよ」


「でも……」


「大丈夫だから」



悠翔さんは私の頭をクシャクシャってすると、車から降りて助手席のドアを開けてくれた。



「行こう」



そう言って、手を握ってくれる。


"ビクン"


体が反応する。


悠翔さんの温かい手。


私は悠翔の顔を見る。


悠翔さんは笑顔でこっちを見ていた。