悠翔さんの車は、1軒のレストランの駐車場に入った。


いかにも高級そうなレストラン。



「行こう?」



エンジンを切った、悠翔さんが言った。



「あの……私……」


「どした?」



俯いた私の顔を覗き込むように、悠翔さんが言った。



「こんな格好だから……」



ジーンズにTシャツにスニーカー。


高級そうなレストランには不釣り合いな格好。


私とレストランに入ったら、悠翔さんに恥をかかせるかもしれない。