食事が終わって、お母さんたちは自分たちの家に帰って行った。
ここからは夫婦2人きりの時間。
私はソファーに座って、赤ちゃんの靴下を編んでいた。
隣には悠翔さんが座る。
「あっ!今、動いた!」
私は編み物の手を止めてお腹を見た。
「ホント!?」
悠翔さんがお腹に手をあてる。
それと同時にピタッと動きが止まった。
いつも悠翔さんがお腹を触ると動きが止まるんだよね。
「また止まった…。俺って嫌われてるのかなぁ?」
悠翔さんが悲しそうな顔をする。
それが面白くてついつい笑っちゃうんだよね。
「笑わなくてもいいだろ?」
「だって~。悠翔さん可愛いなぁと思って」
「早く生まれてこ~い!」
悠翔さんがお腹に話し掛ける。