私は左手を上げると窓の方に向けた。 月明かりが指輪をキラキラ輝かせる。 きれー! 「雪?…雪に話したいことがあるんだけど…リビングに行こ?」 「うん…」 話って何だろ…? 私は悠翔さんの後に着いてリビングに入った。 「座って」 「うん」 私は床に座る。 悠翔さんは私の前に座った。 「これ…見て?」 テーブルの下から大きな紙を出して、それをテーブルの上に広げた。 家の設計図だっ! 一目で家の設計図だとわかった。