貧乏姫と金持ち王子



『雪へ
メリークリスマス!
これからもずっと…俺のそばにいて下さい』



小さなカードに書かれてたメッセージ。


その瞬間、私の目から大粒の涙が流れて、
カードの上にポタポタ落ちていく。


私は鼻を啜りながら、紺色のケースを開ける。


あっ…指輪だ…。


銀色にキラキラ輝く指輪。


リングの上には、小さな石が集まってハートの形をした宝石が乗っていた。