「悠翔さんが前にクリスマスと誕生日を一緒にされて嫌だったって教えてくれたでしょ?だから今年から誕生日も祝ってあげようと決めたんだ。これからもずっと…おじいちゃんとおばあちゃんになっても…」
悠翔さんが立ち上がると、ブッシュドノエルを箱にしまい、それを持って冷蔵庫に向かった。
冷蔵庫にケーキをしまうと、またリビングに戻って来て私の前に座る。
「悠翔さん…ケーキ…」
「だって雪が作ってくれたのがあるだろ?俺は雪が作ってくれたケーキが食べたい」
「あっ…うん…」
私は、用意してたロウソクをケーキに刺してライターで火をつけた。
そしてリビングの電気を消して、悠翔さんにハッピーバースデーの歌を歌った。
ロウソクを吹き消す悠翔さん。
「おめでとう!」
「ありがとう」
私はリビングの電気をつけた。



