ティーポットからカップに紅茶を注ぐ。 悠翔さんがケーキの箱を開けてケーキを出す。 「ブッシュドノエルだぁ」 木の切り株に似せたケーキ。 ブッシュドノエル。 チョコクリームが塗られ、その上にはサンタやスノーマンが乗ってる。 「食べるのがもったいないね」 「じゃー雪はいらない?」 悠翔さんが意地悪な目をして笑いながら私を見る。 「そんなわけないじゃん」 私は悠翔さんの肩を軽く叩いた。