貧乏姫と金持ち王子



「雪…大丈夫か?ホントにゴメンな…」



車の中。


悠翔さんが私の手をギュッと握ってきた。



「悠翔…さん…。ありがとう…」



私の手を握ってる悠翔さんの手に涙がこぼれ落ちる。


そのままお互い黙り込んでしまった。


悠翔さんは私の手を握ったまま車を運転してる。


そして悠翔さんの車は、海が見えるところに止まった。