貧乏姫と金持ち王子



「めっちゃ私のタイプ」



えっ?


私は凜ちゃんの顔を見る。



「う、嘘ですよ!私、こう見えても人の彼氏には手を出したことないので」


「そうなんだ…良かった…」



私は苦笑いした。


凜ちゃんが言うと本気に聞こえるから怖い。



「でもいいなぁ…社会人の彼氏」



凜ちゃんはプリクラを見つめたまま呟いた。