悠翔さんの誕生日とクリスマスイブまで1週間を切った。


そんなある日、凜ちゃんから珍しく電話があった。



『佐藤さん!明日、暇ですかぁ?』


「えっ…う、うん…暇だけど…」


『良かったぁ!』


「どうしたの?」


『一緒にランチしませんかぁ?』


「ランチ?」


『はい!私、佐藤さんとランチに行きたかったんですよ~!彼氏さんの話も聞きたいし』


「別に構わないけど…」


『ホントですかぁ?じゃー明日、11時に駅前で!』



電話が切れた。


凜ちゃんからの誘いなんて珍しいな…。


私は携帯をテーブルの上に置いた。