貧乏姫と金持ち王子



「藤原くん久しぶりだね~」


「あぁ。4年振りか?」


「そうだね~」



悠翔さんと女性が笑い合う。



「こちらは?藤原くんの彼女?」



女性が私を見る。


私は思わず俯いてしまった。



「そう。彼女だよ。可愛いだろ?」


「ホント可愛いわね。藤原くんにこんな可愛い彼女がいたなんてね」



女性がクスッと笑う。



「初めまして!」



女性が私の顔を覗き込む。



「……初めまして」



私は女性をチラッと見て言った。