貧乏姫と金持ち王子


悠翔さんが連れて行ってくれたとこは創作和食のレストラン。


建物は和風の造りで、テーブルは全て座敷。
掘炬燵みたいになってて落ち着いた感じで素敵なお店。



「好きなもの頼んだらいいからね」



悠翔さんが、おしぼりで手を拭きながら言った。


メニューを開いて見ると、どれも美味しそうなものばかりで迷っちゃうよ。



「どれも美味しそうで迷っちゃうから悠翔さんが頼んで?」



私がそう言うと、悠翔さんは店員さんを呼んでメニューを見ながら頼んでいく。


しばらくしてウーロン茶が出て来た。


ウーロン茶を飲みながら食事を待ってると…。



「あれ?藤原くん?」



と、女性の声が聞こえた。