貧乏姫と金持ち王子



「4年前…あいつは…」


「いや!聞きたくない!」



私は耳を塞いで首を振った。


そして走って悠翔さんのアパートに行った。


鍵を開けて中に入り、ソファーの上に足を抱えて座った。


聞きたい気持ちはあった。


だけど怖かった。


悠翔さんが怒鳴ったこと。
様子がおかしかったこと。


悠翔さんの過去を知るのが怖かった。