「……んっ…」



今、何時だろ？


目を開けて隣を見ると、悠翔さんが眠ってる。


上半身を起こして、時計を見ると──。



「ギャー！！！！」



8時過ぎてるじゃん！


どうしよ…完全に遅刻だよ…。



「…雪？どした？」



私の雄叫びで目を覚ました悠翔さんが声を掛けてくる。



「悠翔さん…どうしよ…完全に遅刻だよ～」


「今、何時？」


「8時過ぎてる…」



半べそかきながら悠翔さんに言う。



「俺がドライブしよって言ったから…ゴメンな」


「悠翔さんのせいじゃないから気にしないで！ねっ！」



私は悠翔さんに笑って見せた。