「雪～、起きてる？」
「うん…」
天井を見つめたまま返事をした。
悠翔さんが寝室に来るまで寝てたから、
いったん目を覚ましたら寝れなくなっちゃった。
「悠翔さん眠れないの？」
私は体を横に向けてして言った。
「あぁ…」
悠翔さんも横に向く。
向かい合わせの格好。
悠翔さんの手が伸びて、私の髪を優しく撫でる。
「雪も眠れない？」
「うん」
「ドライブにでも行く？」
「今から？」
ベッド脇のサイドテーブルの上に置いてある時計を見る。
もう1時半かぁ…。
寝なきゃヤバいけど寝れないし…。
車に乗ったら眠くなるかなぁ？
「いいよ…」
「じゃーちょっとだけドライブ行こっか？」
「うん」
私と悠翔さんは夜中のドライブをすることにした。
