パジャマに着替えて、リビングに行くと、
悠翔さんはキッチンの換気扇の下でタバコを吸っていた。
「悠翔さん」
私は悠翔さんの隣に立つ。
「煙くない？」
「うん大丈夫」
悠翔さんのタバコを吸う仕草を横目でチラチラ見る。
白くて綺麗な細い指に挟まれたタバコ。
凄くカッコイイ。
それに似合ってる。
悠翔さんは何をしても絵になるなぁ…。
「悠翔さんのタバコ吸うとこを見るのって2回目」
「そうだっけ？」
「うん。普段はあまり吸わないよね」
「そうでもないよ？雪の前では吸わないようにしてただけ」
「何で？」
「女の子ってタバコ嫌いだろ？」
「そんなことないよ。男性がタバコ吸ってるとカッコイイと思うし」
「俺以外でも？」
悠翔さんがチラッと私を見て笑う。
「そんなわけないじゃん！もぉ！」
私は悠翔さんの肩を軽く叩いた。
そんな些細なことでも幸せ感じちゃうよ。
