2DKのアパート。


そこに4人で住むのは、正直キツい。


プライベートも何もあったもんじゃない。
だけど仕方ないんだよね……。


だってうち、貧乏だから。


玄関を開ける。



「ただいま」



「「おかえり~」」



部屋にいた海と桜の元気に声が聞こえてくる。



「遅くなってゴメンね。お腹空いたでしょ?すぐご飯作るからね」



私はダイニングテーブルの上に荷物を置いて、そのままキッチンに立った。