貧乏姫と金持ち王子




「雪?」



唇を離した悠翔さんが、私名前を呼んだ。



「ん?」



私は上半身を起こす。



「俺、リビングに行くけど、雪も一緒に行く?」


「うん。着替えたら行く」


「わかった」



悠翔さんは、ベッドに上がると、私の頭を優しく撫でてから寝室を出て行った。