貧乏姫と金持ち王子



「雪?」



悠翔さんを見つめてた私。


顔を上げた悠翔さんと目が合う。



「あっ…う…ん?」



慌てる私。



「どした?」


「ううん何でもない」



私は苦笑いする。



「もう寝るね」


「あぁ。おやすみ」


「おやすみなさい」



私は、ソファーから立ち上がり、残りのお茶を冷蔵庫に入れるとリビングを出た。


寝室のベッドに寝転ぶ。


仕事をしてる時の悠翔さんって、ちょっとだけ冷たく感じる。


仕事だから仕方ないけど…。
やっぱり寂しいよ。


私は、横を向いて目を閉じた。