注文した食事が次々に運ばれて来る。


どれも初めて食べるものばかりで凄く美味しい。


全て食べ終わり、悠翔さんが会計を済ませて、車でアパートまで送ってもらった。



「今日は本当にご馳走様でした。ありがとうございました」



お母さんはさっきから同じことばかり言ってる。



「いえいえ。あの…」


「はい」


「雪を少しお借りしてもいいですか?」


「どうぞどうぞ」


「ありがとうございます」


「雪、ゆっくりしてらっしゃい。お母さん、明日は午後から仕事だから午前中は家にいるから桜の送りは気にしなくていいからね」



お母さんがニッコリ笑う。


それって…お泊まりOKってこと?


私は明日はバイトだけど、悠翔さんの家から行っていいと?



お母さんは最後にお礼を言って、海と桜を連れて車から降りた。