悠翔さんの頬に光るものが見える。


泣いてるの?
悠翔さん…泣かないで…。


私は悠翔さんの頬にそっと手をやると指で涙を拭った。



「悠翔さん…泣かないで…。ちゃんと話さなくてゴメンね。私は大丈夫だから…」


「雪…」



目を真っ赤に腫らした悠翔さん。
切なそうな顔で私を見る。



「うちに行こ?お母さんも海も桜も待ってるから」



私は明るく言った。



「あぁ。そうだな」



悠翔さんが微笑む。


うちの近所の公園に止めてた車をゆっくり出した。