全て話し終えた後、悠翔さんは握っていた手を引っ張って引き寄せ、私の体を強く抱きしめた。
「雪…ゴメン…。辛かったな。苦しかったな。俺が海くんの参観日に行きたいって言ったから…ゴメンな…」
悠翔さんが私の背中を優しく擦ってくれた。
私は悠翔さんの胸の中で、首を左右に振った。
悠翔さんが何度も何度も"ゴメンな"と謝ってくれた。
悠翔さんのせいじゃないよ。
だから謝らないで…。
「悠翔さん…謝らないで…」
私は顔を上げて、悠翔さんを見上げた。
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