悠翔さんが、海の参観日に行きたいと言った日。
ドライブして帰った後に、お母さんが、
「雪…学校に行って大丈夫?」
と、聞いてきた。
不安もあったけど、彼はもう海の担任じゃないし、悠翔さんも一緒だから大丈夫だと思った。
「あっ…うん…。悠翔さんも一緒だし…ひとりじゃないから大丈夫だよ」
私はお母さんを安心させるために笑ってみせた。
「ならいいけど…」
「大丈夫だから心配しないで」
「わかった」
お母さんの顔にも笑顔が戻る。
でも…参観日の日に再会するなんて…。
しかも悠翔さんの同級生でもあって…。
悠翔さんと彼の間にも過去に何かあったみたいだった。