家に帰ると、お母さんが泣きながら私と桜を抱きしめてくれた。
次の日。
保育園の園長先生と担任の先生が謝りに家に来た。
お母さんが事情を話して、保育園を変わることにした。
彼は、あれから私には近付かなくなった。
でも私の周りには、相変わらず誰かが常にいてくれた。
海も毎日楽しく学校に通っている。
学校の行事には、お母さんが行ってくれた。
桜もすぐに新しい保育園に溶け込んでくれて楽しいと言ってくれた。
それからしばらくして、ひとりで行動できるようにもなった。
ただ、彼に似てる人や同じ車を見ると体が震えてしまう。
でも、やっと平和が戻って来た。
この平和が続いて欲しいと願っていた。