貧乏姫と金持ち王子



「諦めない…って言ったら?」


「学校に全てを話します」



揉み消されても構わないと思ったから…。



「もし学校に話して、俺が知らないって言ったら?学校は俺の言うことと君の言うこと、どっちの言うことを信用するかな?君が恥をかくだけだよ」



何?それ?
親が代議士だから?



「親が代議士だから?あなた何歳?面倒なことは何でも親に頼むんですね。私、そういう人嫌いです。学校に信用されなくても構わない!次、もし同じことをしたり、海に何かしたり、私に近付いてきたら…学校に話しますから!」



私は彼にそう言い放った。


彼の顔から笑顔が消える。
俯いて何も言わない彼。


私は、桜と真由のいる砂場まで行った。