悠翔さんに買ってもらった服を着て、
悠翔さんの車に乗って、私の家に向かった。



「何か買って行こうか?」



悠翔さんが前を見たまま言った。



「いいよいいよ。そんなに気を遣わないで」


「そういうわけにはいかないの」



悠翔さんが私の頭をポンポンってする。



「美味しいケーキ屋があるからそこでケーキ買って行こ?」


「この前と違うとこ?」


「うん」


「悠翔さんって、いろいろ知ってるだね」


「俺、こう見えても甘党だからさ。スイーツの美味しい店はだいたい知ってる」


「へぇ。意外だな~。じゃーお酒は飲まないの?」


「ん?飲むよ」



悠翔さんが笑いながら言う。


悠翔さんの車が1軒のケーキ屋さんの駐車場に入った。