「なぁ……」 彼に話し掛けられる。 「あっ、はい!」 「君って、何歳?」 「私ですか?16歳ですけど……。それが何か?」 「16の子供がこんなん履くからこういうことになるんだろ?」 彼が溜め息混じりに言う。 「はぁ?」 「子供はスニーカーかサンダルで十分なんだよ。背伸びして大人の真似したって、しょせん子供なんだから」 ちょっと何? さっきから聞いてたら人のことを子供子供って! そりゃー、あなたから見たら子供に見えるかもしれないよ? でもね、私だって社会人の1人なんですからね!