貧乏姫と金持ち王子



「でも先に買い物行こ?」


「買い物?」


「服とか下着とか…俺の家に置いとけばいいかな?と思って…。コンビニで買っただけじゃ足りないだろ?」



と、言うことは…。
これからも悠翔さんのおうちに行ってもいいってこと?
泊まってもいいってこと?



「それって…」


「これからも好きな時に俺の家に来てくれたらいいから」


「あり…がと…」



私の目には涙が溜まっていた。


前より泣き虫になったような気がする。


それは辛い涙じゃなくて、嬉しい涙。



「ほら~!また泣く~」


「だって…嬉しいから…」


「もう泣かない!」


「うん」



私は手の甲で涙を拭った。