「悠翔さんの会社って楽しそう」
悠翔さんの車の中。
私は悠翔さんの方を見て言った。
「若い子ばかりだから。俺が一番年上だし。それに皆、仲がいいんだ」
「へぇ…いいなぁ…」
「雪は?職場の人と遊びに行ったりしないの?」
「うん…。プライベートな付き合いはないかな?」
「そっかぁ…。じゃーもし良かったら、うちの会社の行事に来る?」
「えっ?」
「雪がイヤじゃなかったらだけど」
悠翔さんが私の顔をチラッと見る。
「全然、イヤじゃないよ。でもホントにいいの?」
「うん。てか、俺が雪を連れて行って、皆に自慢したいんだよね。俺の可愛い彼女だよってね」
悠翔さんが微笑む。
私、今…凄くドキドキしてる。