「じゃー…我慢しない…」



悠翔さんが、私の耳元で囁く。


そして体をそっと離すと、キスしてきた。


海でしたキスと同じ。


深いキス。


必死に悠翔さんに応える。


悠翔さんが唇を離して、



「雪、立って…」



と、言われた私は、悠翔さんに言われたように立ち上がる。


すると…体が"フワ"っと宙に浮いた。


悠翔さんに、抱っこされていた。


それもお姫様抱っこ。


顔が赤くなる。


悠翔さんは私を抱っこしたままリビングを出た。