貧乏姫と金持ち王子




トイレから出た私は、寝室じゃなくリビングへ行った。



「悠翔さん?」


「んー?」



パソコンの画面を見つめたまま返事をする悠翔さん。



「まだ…お仕事してるの?」


「うん」


「大変だね…」


「好きでやってるから」



相変わらずパソコンの画面を見つめたまま。


何か…寂しい…。


私は、悠翔さんの後ろに回ると、後ろから悠翔さんに抱きついた。