貧乏姫と金持ち王子





「眠い?」



悠翔さんが、私の隣に座って来る。


シャンプーやボディソープのいい香りがする。



「少し…」


「もう寝る?」


「うん…。悠翔さんは?」


「俺は少し仕事してから寝るから先に寝てていいよ。リビング出て左側の扉が寝室だから」


「うん…」



私は立ち上がり、リビングを出る。


左側の扉…。


ここが寝室。


初めて入る寝室。


ドキドキしながら、扉を開けた。